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『子供の食生活と生活習慣病』
生活習慣病という言葉がありますが、この言葉の意味をちゃんと知っている人は、少ないと思います。これについて、葛生南小学校で講演させて頂きましたので、その抜粋にて御説明しますね。
少し前まで、成人病という言葉がありましたが、成人になってかかる病気というイメージは良くないという事で、1996年に生活習慣病という呼び方に変わりました。つまり生活習慣病という言葉には、子供の頃からの生活習慣が原因となって色々な病気になる事が分かっている為、子供の頃から健康的な生活を心がけて、病気になるのを防ぎましょう、という意味が含まれているのです。生活習慣病には、「高脂血症」という血が油っぽい状態、「糖尿病」という血中に糖分が沢山入っている状態、
「高血圧」という心臓から体へ送り出される血の勢いが高すぎる状態だけではなく、肝臓にアブラミのたまった「脂肪肝」、骨がもろくなって折れやすくなる「骨粗鬆症」も含まれます。
では、病気を作り、その病気を悪くする事に関係する生活のし方・習慣とは、どういう事をいうのでしょうか?
1)食事の習慣
2)運動不足
3)ストレス
4)タバコを吸う事
5)お酒を飲む事
この5つが生活習慣病を作り、悪くさせていく大きな原因です。
つまり、自分の大好きな物だけを毎日沢山食べるといった食事とか、ゲームに夢中になって食事を食べたり食べなかったり、次の食事を食べ過ぎたりといった食べ方、運動不足、ストレス、さらに大人になってからタバコを吸ったり、お酒を飲み過ぎたり、という生活では、いつ病気になってもおかしくないと言えます。
覚えておいて頂きたい事は、生活習慣病が増えた事の原因として、今の世の中には、魅力的で、余分な栄養がありすぎる食べ物が多い、という事です。余分な栄養がありすぎる食べ物を食べると、食べ過ぎでなくても、栄養の摂りすぎとなります。しかも、外で遊ぶことが少なくなり、家の中にばかりいる事による運動不足で、体に入った栄養分を使わない。余分な栄養は体のあちこちに溜まり、そして体重はどんどん増えていく。このような習慣が、生活習慣病という、いろいろな病気を作る原因となっているのです。
食事について少しお話しますが、ハンバーグやカレーライス、ピザ、スパゲッティーなどは、今の子供がよく食べる食事です。特に、外で食事をすれば、ついつい食後にケーキやアイスなどを頼んでしまう事も多いと思います。しかし、これらは、余分な栄養があり過ぎで、余分な油分の多い食事の代表選手です。ここで少し考えてみて下さい。ハンバーグ・カレーライス・ピザ・スパゲッティー・ケーキ・アイスなど、たいていの若い人や子供が大好きな食べ物は、どうしてカタカナ文字の食べ物ばかりなのでしょう。その答えとしては、日本人はだんだん外国で考えられた食べ物が大好きになり、毎日食べるようになってきた為、そういう食べ物には漢字が当てはまらないという事なのです。これをもう少し掘り下げると、日本では昔、戦争がありましたが、戦後の日本人の食事は、だんだんアメリカ人の食べる食事に似てきました。戦後、アメリカの手助けを受けて発展してきた日本は、知らない間にアメリカ型の食事に慣れてしまったのです。ここまで考えてみると、今の私たちの食べる食事には、わざわざ外国から買って日本に運んできた(輸入した)お肉・小麦・とうもろこし等をどんどん食べて、食べ過ぎてしまった人はどんどん太っていく、という側面があるのです。こういった食事の影響で、肥満や生活習慣病が、だんだん若い人にも起こるようになるだろうと言われています。
生活習慣病を予防する為には、今までの生活の中で良くない部分を、直してていく事が重要です。それにとって一番大事な事は、「食事」・「運動」・「休養」です。
順番にお話ししますと、まず食事ですが、毎日3回食べるはずの食事を食べたり食べなかったりだとか、毎日好きな食べ物だけを食べて苦手な食べ物を残したりすれば、確実に健康に悪い影響を与えます。体に良い食事のポイントとしては、1日30種類の食材を料理に入れて食べましょう。全ての栄養を1つの食べ物で満たす、という食べ物は、今のところありません。
ですから、季節のいろいろな食べ物を好き嫌いなく食べる事によって、全ての栄養を全部摂る事ができるのです。御両親は、料理に使う油にも気を使い、動物性油よりも植物性油を選んで下さい。それと、調理に使う調味料は使い過ぎないことです。1日に人間が摂って良い塩の量は、多くても10gまでです。それから、甘い物にも要注意で、1日に料理に使って良い砂糖は、50gまでです。それ以上食べても、高血圧・肥満になるだけです。
次は運動の話です。あまり運動をしないと、余ったエネルギーを体の中にため込んでしまう為、肥満になったり血管が詰まり気味になったりして、生活習慣病にかかりやすくなってしまいます。この運動不足を直す為には、有酸素運動といって、楽に息をしながら筋肉を十分に動かす運動が良いです。その代表はウォーキングという、やや早歩きの散歩です。目安としては、朝から夜寝るまで万歩計を付けてみて、1日10000歩以上になるように、ウォーキングの時間を決めて下さい。
最後に、休養ですが、大事な事はカラダをちゃんと休ませて、1日の疲れが完全に取れるくらいに十分に良く寝るという事です。早寝早起きという言葉がありますが、規則正しい生活は、健康な生活の第一歩です。小・中学生は、夜更かしはしないで、1日8時間以上は寝ましょう。
自分の健康は、まず自分で守る物ですよ。健康維持に関する御相談でも、お気軽に当院へどうぞ。
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